第5話 サーカスの団長さん!?
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こんにちは。kei*BEAN です。
第5話。新しいPCが仕事を呼んだのでしょう。2003年の年明け間もなく、怒涛のように仕事がやって来るようになりました。「この状態って、信じられる?」という感じ。まるで、おじさんの片腕のように使っていただきました。ありがとうございます、おじさん。 |
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Web制作環境が次第に整い出したことで、欲が出てきたんですね。
私も「イラスト」というものを描いてみたくなったんです。「この際ある程度そろえちゃおう」と考えて、思い切ってスキャナーも購入。
鉛筆でササッと下絵を描いて、その下絵をPCに取り込み、画像処理ソフトで加工する。熱中しました〜。マウスではどうしても描けないのに、スキャナーを通すだけで思い通りの絵になってくれる。楽しい!日夜、お絵描きに精を出していました。
CRTモニターが届き、早速新しいPCにソフトのインストールを開始。そこへおじさんからの電話です。
「サイトのリニューアル予定があるんですが、そのトップページのデザインラフを作ってみませんか?いろんなアイデアが欲しいので、みなさんに声をかけてます」と。
「ありがとうございます。ぜひぜひ、私にもトライさせてください!」
デザインの経験もなく、声をかけていただくこと自体とっても意外なことでしたが、これも「勉強するチャンス!」とばかり飛びつきました。
「あまりスクロールせずに情報を見せたい」ということだったので、人のを参考にしようと、あちこちのサイトを見て歩きました。国の機関の公式ホームページってすごいですよね。よくあれだけのデータ量をまとめられるものだとひたすら感心〜。結局、私は官公庁ならどのサイトでも見かける手法を真似て<パクリとも言う(笑)、イラストは自分で描いて提出しました。
「人真似から始めてみよう!」と選んだのが、JavaScriptを組んだデザインです。膨大な量のデータをまとめる方法としては優れもので、スクロールも最小限、見た目もとてもわかりやすいデザインに思えたんですね。ところが、知識に欠けるといいますか…、このデザインをページのメイン情報に使うのは×だと言われました(苦笑)。「どのブラウザでも見れる・表示される」ページ作り。特に官公庁のサイトでは細かい制約があるようでした。
それでも、あれこれ考えることがおもしろかった。ソフトがそろったことで制作の幅が広がったし、新しいワザを使って制作することはとても楽しいものでした。何より、クライアントからこんなお話が来るというだけでとてもうれしくって!おじさんから声をかけていただいたのがきっかけですが、制作する楽しさを実感した「はじめの一歩」になった気がします。
そうそう、ご報告です。トップページのデザインラフのお話ですが、その後連絡はありませんです(汗)。9ヶ月後の今も前のままのトップページなので、きっとあのトップページ以上のものがなかったんだと思います。 |
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1月末からリニューアル作業が始まりました。デザインラフを出したサイトの、データ更新です。
「前回の更新作業は大勢の方にお願いしました。人数が多いせいか仕上がりがバラバラで、後処理の大変さにはもうコリました。今回、少人数でいきます。僕と2人でやりましょう」
(ボ、ボクと…2人で、ですかぁ?ドキドキ、ソワソワ)
この電話がスタートの号砲となり、これ以降、バケツをひっくり返したような量の仕事に埋もれていきました。更新作業としては、部分的な作業ならいただいたことはあったんですが、大部分の工程を1人で請負ったのは初めてです。判らないことは尋ね、効率を考えての作業となりました。今でも、この時の小窓のソースはまぶたに浮かんできますです。
任せられることで、とてもやりがいを感じた仕事でしたし、サイトの更新という一連の「流れ」を身体で覚えることができました。ハイ、身体が覚えたんです、身体が〜(汗)。
納品前、お客さんにブラウザでチェックをしていただく時のことですが、単純に「よく出来ました、ハイ終わり」にはならないんですね。原稿自体の差替えもあるし、作業が終ってから「あそこは別のレイアウトに変更して」ということもありました。HTMLにして1000ページを超える量なので、おじさんも私も正直なところ「あんまりですよねぇ」「はい。とてもよくわかります」なぁんて2人でブーたれた(謎)こともありましたよ。
このお仕事が終ったとき、またまた、お初の仕事をいただきました。
「スタイルシート(CSS)を急遽外して欲しいとの要望があり外したのですが…Netscape4.xではある構文を解釈してくれません。一部の見出し等に直接スタイルを割り当てると表示がおかしくなります。Netscape4.xでの表示がInternetExplorer6.0の表示と同じになるように、HTMLを書替えてください」という依頼のメールが来ました。CSS…実は、まだ勉強してなかったんですが(汗)。
メールでの自己PRがあまりにも功を奏したというか、「ブラウザ間の表示の差異調整、勉強してます!」とアピールし過ぎた?というか、自分でボケツを掘るハメになっていました。CSS絡みになるともう、全くわかりません。今までおじさんからの業務依頼を断ったことはないので、「何が何でもやらねば〜」と、パソコン塾の先生に「ヘルプ!」を出し解決のヒントになるアイデアをいただきました。頭の柔らかさというか、発想力というか、やはりある程度は基礎力がないと応用力も出てこないなぁと痛感し、これを機に、CSSの勉強を始めました。
振り返ると、私の場合は「勉強してから仕事」ではなかったですね。「仕事がきっかけで勉強をはじめた」というケースがほとんどでしょうか。まぁ、素人なのはご存知なので、嘘さえつかなければ(笑)多少のことは大目に見てくださるクライアントですから、ほんとうに幸運だと思っています。 |
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その頃私には「遅いスタートを切ったんだから、Macromedia社のFlashMXはマスターしとかなきゃどうにもならん」という強い思い込みがありました。で、その割にはチマチマとですが、仕事の谷間に少し勉強をしていました。導入本2冊くらい済ませたレベルでしょうか。
さてさて。
同じサイトのリニューアル作業の続きに、地図のFlash化作業がありました。今度は10数人でチームを組んでの作業です。私は出来上がったFlash地図のブラウザ校正を担当していました。「いいなぁ。私もFlashの仕事をしてみたい。でも昨日今日勉強はじめた私じゃ無理よね」なぁんて思いながら、せっせと赤を入れて(校正のこと)いました。隣の芝生は青く見えるもの。以前、おじさんから「Flashばかりは慣れた人でないと仕事を出せない」と釘を刺されていましたから、Flash使いの人が余計に神々しく見えましたです。
私には妙なところがあって、手間暇かけて修正依頼を出している箇所は、きちんと修正されていないと気がすまないんです。直っているかどうかを確認し、直っていない箇所は更に修正依頼を出したりしました。おじさんはそこまでのことは要求されていませんでしたけど、私の性分なんですね。
再度修正依頼を出した途端 、おじさんから速攻で電話がかかってきました。つくづく、反応の速い人だと思いますです(^^ゞ。一瞬「次に進んで」と叱られるのかと思いましたけど、「Flash地図の修正をお願いできませんか。現状はあまりにミスが多いんで、完璧な地図にしたいんです。確かFlashMXを持ってましたよね?」というお話です。ちょっと過大な期待感を持たせちゃったのかなぁ?いやいや、私にとっては「またとないチャンス」と考えよう(爆)。仕事の幅が広がるのは、結構うれしい。
「Flashに慣れていないとか、仕事をしたことがない」云々は既におじさんの頭から飛んでいました。今度は、来る日も来る日も地図の修正作業にかかりっきりです。私自身に地図作成の経験がないので、ミスが出ないような作業法を編み出すまで、大変な時間がかかりました。それまでは、来る日も来る日もミスの続出です(いいのかっ)。校正者から指摘されるたびに「ゲェ。またか」とガックリきたものでした。同じことを繰り返し言われるのがイヤなのか、完璧な作業をしたいのか、実はよく分からないんですが(爆)、原図作成の段階では「納得のいくものを納品できた」とホッとしています。そりゃ、そうでしょうなぁ…(ぼそっ)。 |
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7ヶ月間にわたり巨大サイトのリニューアル作業に関わりました。慣れない仕事もありましたが、とにかくいろんな意味で「もちこたえる」(笑)。これは大事なことだったように思います。
成功するまで「投げ出さない」「諦めない」「失敗を恐れない」。この3つの鉄則は、仕事の幅を広げていくうえでもポイントになると実感しました。私にとっておじさんは、「いつもチャンスをくれる人」「舞台を用意してくれる人」でした。
舞台に立つのは私。いろんな芸の幅があってはじめて、お客を引きつける味も出てくると思うんですが、1年前にHTMLに出会ったばかりであることを考えれば、おじさんの「忍耐」は相当なものだと感慨深いですよ。って、おじさんは自分の仕事で忙しい、というのが実態なんですけどね(笑)。思えばおじさんは、私を“拾ってくれ、養ってくれ、芸を仕込んでくれた”サーカスの団長さん”(笑)のようでもありました。
ただ、この団長さんは優しくて、ムチとは無縁の人。周りがなんとか盛り立てようとするような運を持ってる人です。実際、私のほうがおじさんに「怖い」と思われてるかもしれません(笑)。
それはともかく、今回1つの仕事をやり遂げて「節目」を感じました。とことんエネルギーを注いだ結果迎えた節目なので、芽生えた自分の気持ちを大切にしたいと思っています。
今度は「デザインの勉強をしたい」。さぁ、中学校で学んだ程度で全く勉強していないし、ぜんぜん基礎力がないですからねぇ、どうなりますか。
このエッセイが今後どういう展開になるのか全く見当もつきませんが、その成り行きをお楽しみに(笑)。
次回予告ですが、エッセイがリアルタイムの進行となりましたので、題は未定とさせてくださいね。それでは、また〜。
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