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山形の東北芸術工科大学で3日間に渡って行われた「デジタルコンテンツプロデューサー・デジタルコンテンツディレクター育成セミナー」に参加しました。北は北海道から南は東京まで参加者が集まり、学生から社会人(現役プロデューサー・ディレクター)まで一緒に学びました。
[ 参考サイト ]
財団法人デジタルコンテンツ協会
http://www.dcaj.org/
「デジタルコンテンツプロデューサー・デジタルコンテンツディレクター育成セミナー」
http://www.dcaj.org/contents/semi_d.html
なぜこの講座を受けようと思ったのか?まず、こちらの会場の方が、多くの講座が開催されている東京よりも家から近いということ。それから無料ということ(笑)。そしてこの講座にはおそらく東北に在住するやる気のある人材が参加する可能性が高く、彼らと知り合いになれるという利点があったからです。私は福島在住なのですが、東北ではこのような講座はあまり開催されません。そのため貴重な講座だったというわけです。「泊まるより通った方が安上がり」ということで、私は実家の仙台から山形の会場まで、3日間、電車で通いました。
■1日目(8月4日)
初日は、まず3コース合同での講義を受けました。朝9時から11時までは、「デジタルコンテンツ産業の現状」と題して、市場の動向とその課題についてを勉強。デジタルコンテンツ産業とはどのような構造で出来ているのかについて論じられたあと、「コンテンツ制作市場」「コンテンツ制作支援市場」「コンテンツ流通事業者」のそれぞれの立場について学びました。
11時〜12時までは、「デジタルコンテンツプロデューサー、デジタルコンテンツディレクターの役割」についての講義。「プロデューサーやディレクターが、どのような役割を持つ立場なのか」の概論を教えていただきました。私はデジタルコンテンツといわれると、パソコン産業しか思い浮かびませんでしたが、テレビや映画、ビデオパッケージ、書籍などもデジタル技術で制作されているコンテンツなのだと知って、びっくり!デジタルコンテンツって、奥が深いんですね〜。プロデューサーとディレクターというのは立場が全く違う存在なのだということがわかりました。
お昼をはさんで「知的財産権概論」を受講。実例を盛り込みながらの「著作権問題」についてのお話でした。Web制作をしているときには、必ずこの問題が深くかかわってきます。とても難しく、普段は避けていましたが、この機会にじっくり学ぶことができました。コンピューター関係の著作権の改正についても、詳しく知ることができました。
午後からは、「プロデューサーコース」と「ディレクターコース」に分かれて講義を受けました。デジタルコンテンツディレクター3日間コース」を申し込んでいた私は「ディレクターコース」へと。参加者は全コース合わせて20人余りだったため、このクラスの受講生は10人足らずとなりました。学生と現役ディレクター、そして現役デザイナーたちが混在するクラスでした。
講師の先生が現場のナマの情報を交えながら、ディレクターの役割についてわかりやすく話されました。ディレクターとは「任された分野を具体的に見積もり、実際に現場を動かす制作の総監督」という位置づけで、現場を知るためには「これからを展望する、すべての基礎を知る、ルールを知る、表現する」ということを、常に行うことが必要なのだそうです。私がこの中で特に印象深かったのは「本物を見て、自分の引き出しをたくさん持つ」ということと、「制作ソフトの操作を知らないディレクターは現場でスタッフの信頼を得ることができない」という点でした。ここまで駆け足で、17時半に終了しました。
■2日目(8月5日)
この日は朝から、各コースに分かれての講義。「ディレクターコース」では、9時から11時まで「ディレクターのプロジェクトマネジメント」、11時から13時までは前日の「知的財産権」の講義をもう少し掘り下げた「デジタルコンテンツンディレクターの知的財産権」について学びました。
前者では、Web制作のときの実際のワークフローを参考にして、打ち合わせ段階から納品までの流れを、クライアント・プロデューサー・ディレクター・制作者(デザイナーやプログラマー、システム管理も含めて)、それぞれ立場を比較しながら学びました。後者については、前日の講義をさらに深く掘り下げて、実例に基づきながら「著作権」について学びました。特に印象深かったのは「キャンディ・キャンディ事件(※)」かな♪
14時〜18時までは、仕様書の作成についての概論の講義。「コンテンツとは何か?」からはじまって、「コンテンツのシナリオについて」、「コンテンツの仕様書について」を、実際の作例を参照しながら学びました。あまりに内容が濃くて、とてもここには書ききれないのですが、Web制作ひとつとっても、裏でこんなにディレクターはいろいろ苦労をして考えているのだな〜と感じました。そして、私の働いている現場でこんなに考えてサイトが作られているだろうか?と大変反省しました。
この日の講義はかなり難しいものだったので、隣の学生は講義中ぐっすり眠っていました(爆)。実践が無くて参加した人には、全然何をいってるのか判らない内容だったのでしょう。私は、実際の現場の状況と照らし合わせて比較しながら聞くことができたので、とても参考になりました。
※「キャンディ・キャンディ事件」
1970年代の人気漫画 『キャンディ・キャンディ』 の原作者と漫画家が著作権を巡って争い、訴訟事件となった。
■最終日(8月6日)
最終日は丸1日使って、与えられた課題に沿って、実際に仕様書を作成する作業をしました。与えられた課題は「海外の出版社と契約して絵本を輸入・販売している会社がネットを使った通信販売を始めたい」というもの。4人ずつ、2つのグループに別れて、それぞれが仕様書を作成するという作業をしました。
実際の仕事さながらにターゲットを絞り込み、どのコンテンツを中心に据えるのかを検討し仕様書をまとめていくのですが、その前にクライアントがイメージしている“自サイトイメージの矛盾点”を見つけ出し、不要な要素を排除しつつ、クライアントの要望にも応えたコンテンツを作るという作業をしました。この作業がかなり難しかったです。実はそのことを指摘されるまで、“自サイトイメージの矛盾点”に全然気づいていませんでした(汗)。その後、実際にフローチャートを作成。ここで、フローチャートに「手順のフローチャート」と「構造のフローチャート」があるということを初めて知りました。「この両者は混在させてはいけない」ということです。各グループにそれぞれ講師がついたのですが、ディレクターによってフローチャートの作り方が違うらしく、その指導が全然違うことに驚きました。同じ指示から作り始めたフローチャートでしたが、作っていくうちに、最後は2つのグループで全く違うコンテンツ校正やフローチャートになっていました。最後にそれぞれのグループで発表をして、18時に終了しました。
■まとめ
無料ということで、受講前は「ちゃんと学べるのかな?」という不安がありました。正直に言えば、「知り合いが増えればいいや」くらいに思っていたんです。しかしながら3日間では到底消化しきれない濃い内容で、大変勉強になりました。プロデューサーやディレクターの心構え、意気込みなどを直に学ぶことができ、実践に基づいた有意義な講座でした。今も私はウンウン唸りながら、復習しています。でも、毎日通うのはやっぱり大変でした。講習終了後はガクッと力が抜け、その後2日間は眠りっぱなしで何もできず……。というのは大げさですが、近くでこのような講座が開かれるときには、またぜひ参加したいと思っています。できれば福島がいいな〜なんて。 |
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